どんな場合に家財が火災保険の破損・汚損で補償されるかを解説！ 不測かつ突発的な事故とは？
この記事では、家財を火災保険の保険対象としているときに、それらの家財に破損・汚損損害が生じた場合の補償について解説しています。
どのような場合に補償され、または補償の対象外となるのでしょうか。代表的な家財の例を挙げながらポイントを説明しています。
さらに、家財の破損・汚損を原因とする保険金請求のコツをご紹介していますので、ぜひこの記事をお役立てください。
火災保険は家財の破損・汚損も補償する
多くの火災保険には、建物や家財が不測かつ突発的な事故により破損・汚損してしまった場合の補償が基本契約に含まれています。
不測かつ突発的な事故とは、予測不可能な偶然に発生した事故（繰り返し同内容の事故が発生する場合を除く）で、事故の原因や事故日がはっきりしている事故を指します。
不測かつ突発的な事故には、被保険者（契約者）の方ご自身やご家族がうっかり建物や家財に破損・汚損を加えてしまった場合も含まれ、補償の対象となります。
ただし、次の点には注意が必要です。
- 破損・汚損の補償は特約の場合もあります。この場合で家財の破損・汚損損害補償の特約を付け加えるには、家財を基本契約の保険対象としておく必要があります。
- 家財の破損・汚損損害への補償は免責額を0円にできない場合が多いため、補償額は契約で設定した免責金額を実損額から差し引いた額となります。
また、次の場合は補償を受けられない主なケースです。
- 被保険者（契約者）の故意、重過失または法令違反の行為による損害の場合
- 経年劣化による損傷の場合
- 外観上の傷のみで機能に問題がない場合
- 自宅（保険対象の家財を収容する建物が存在する場所）以外の場所での事故による損傷の場合
では、具体的なケースを例として、補償の対象となるかどうかを確認してみましょう。
こんな場合、補償の対象になる？
テレビ
位置を変えようとしてテレビを誤って落としたり、子どものおもちゃがテレビに当たったりして液晶が割れて映らなくなってしまう（壊れてしまう）場合が起こり得ます。
これは、自宅での不測かつ突発的な事故による家財の破損として補償を受けられる典型的な例の1つです。
ノートパソコン
自宅内で持ち運んでいる時や、掃除中にぶつかった時に誤って落として壊してしまったような場合は、一般に補償の対象となります。
しかし、自宅外のカフェ等の場所で不測かつ突発的な事故により壊れてしまった場合は補償対象外となります。なお、iPad等のタブレットも同じ取り扱いです。
スマホ
スマートフォンが落下その他の原因により壊れてしまう件数は非常に多いため、不測かつ突発的な事故としては認められず、場所にかかわらず補償の対象となりません。同様にメガネも補償の対象外です。
フローリング
日常生活を送るうちにできてしまったフローリングのちょっとした傷は、外観上のものにとどまり機能を損なっていない限り、原則として破損・汚損としての補償を受けることはできません。
しかし、模様替えの最中や、家電製品等を誤って落としてしまった時にフローリングに酷い損傷を加えてしまったような場合には、フローリングの修理も破損としての補償対象となり得ます。
破損・汚損ケースでの保険金請求のコツと火災保険申請代行サービス
前述してきたように、火災保険の破損・汚損損害への補償は広範囲にわたります。ただ、挙げた例も含めて、ある種のケースが必ずしも補償の対象または対象外となるとは断言できません。また、保険金請求後の保険会社による調査と査定による不確実さのため、個別のケースについてはなおさら事前の確実な判断は困難です。
そのようなときに頼りになるのが専門家です。保険に関する知見を備えた専門家集団である火災保険申請代行サービス事業者は、個別のケースを丁寧にお伺いし、保険金請求が可能かどうかの適切なご案内が可能です。ご相談は無料で承っておりますので、気軽にご活用ください。
ただし、専門家を称する火災保険申請代行サービス事業者も玉石混交なため、信頼するに足る優良な事業者を選びたいものです。
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