火災保険の二重加入は得なのか損なのか？　実際のところを解説します！

この記事では、加入している火災保険に加えて複数の火災保険に加入しておくことが、もしものときに得になるのかどうかを解説しています。
また、保険料を節約しながら最適な保険内容とする方法についてもご案内していますので、例えばたくさんの保険に加入しているなどの状況で混乱してしまっている方など、保険の見直しや整理に役立てられれば幸いです。

火災保険への二重加入とはどんな状態にあるのか

火災保険に複数加入していても損害額以上の給付は受けられない

火災保険に二重、三重に加入していると、例えば台風や風水害などにより建物に損傷が発生したなど、火災保険からの補償を受けられるケースで、加入している全ての保険会社から損傷に相当する保険金の給付があると思ってしまうかもしれません。しかし、残念ながらこれは誤解です。

火災保険は、複数件加入していたとしても、実際に発生した損害額までしか保険金は給付されず、二重、三重に補償を受けることはできません。つまり、複数加入で支払っている保険料は、一部の例外的な場合を除けば、ほぼ無駄な費用なのです。

なお、火災保険に加入する際には、他の火災保険への加入状況の告知義務がありますので、複数加入を伏せたまま各々の保険会社に保険金請求することはできません。

火災保険の基本的な考え方は実損填補方式

火災保険は、1回の保険金支払額が保険金額の80%を超えない場合には、保険期間内であれば利用回数に制限はありません。
したがって、損害が発生したときの適正な保険金請求手続であれば、被保険者（契約者）の方が負担する手間や煩雑さはともかく、何度でも申請可能で、何度でも補償を受けることができます。

火災保険の利用による保険料への影響

同じ保険でも、生命保険と、火災保険や自動車保険などの損害保険とでは、補償に関して基礎とする考え方が異なります。

生命保険には元々、「定額保障」という原則があります。これは、保険事故が生じてしまったときに、保険契約時に定めた保険金額を支払う考え方であり、その金額が一定であることにポイントがあります。

他方、損害保険には元々、「実損填補（方式）」という原則があります。これは、保険契約の中では保険金額の上限を定めておき、保険事故が起きた際には、実際の損害額を保険金として支払う考え方です。損害額によって保険金額が一定でない点で定額保障とは性質が全く異なります。

そのため、いくつ火災保険に加入したとしても、損害が利益に転ずることはないのです。

火災保険の複数加入に意味がある例外的なケース

火災保険への複数加入が全て無駄というわけではありません。

例えば、加入している火災保険の保険金額が建物や家財などの評価額に満たず、万が一の場合に損害をカバーできないという場合があり得ます。その際、不足分を補完するために別の火災保険にも加入しておくというケースであれば、支払う保険料が無駄だと言い切ることはできません。

しかしこの場合でも、各々の契約の補償内容を併せておかなければ不足分を補う目的に対して意味がなくなってしまいます。
また、そもそも複数の保険契約に分かれているということは、保険を使う事態となったときには、加入している数だけの手続が発生することになり、たいへん面倒なことになってしまいます。

むしろ、加入している火災保険の内容を見直して1つにまとめるのが賢く効率的であると言えるでしょう。
設定可能な保険金額の上限でも補償不足であるという非常にまれな場合なら話は別ですが…。

保険の無駄を無くすには？

保険の種類にかかわらず、人付き合いの事情や、何となしの気分など、保険加入の際に保険内容を精査し十分に把握していないということは往々にしてあるものです。もしかしたら加入している保険を把握していないことさえあるかもしれません。

しかし、支払っている保険料の無駄を調べると、きっと驚かれるに違いありません。二重に火災保険に入って倍の保険料を支払っていても、実際に生じた損害額までしか補償されないという現実もその一つかもしれません。

したがって、ご自身が加入されている保険の内容を十分に理解し、将来の想定を踏まえた上で、ご自身にとって必要となる可能性のある補償に応じて契約数を減らす、契約内容の見直しを行なうなどして、保険の最適化を図る必要があります。

専門家の知見を活用する

保険の専門家というとフィナンシャル・プランナー（FP）その他の資格を持っている方を思い浮かべるかもしれませんし、それが間違っているわけではありません。

火災保険の現場実務や建築に精通しており、しかも難解極まりない火災保険の内容にも深い理解と知識を有している集団こそは、火災保険申請代行サービス業者です。ですから、火災保険の契約内容見直しでお困りの際には、ぜひともお気軽にご相談ください。相談者様の個別のご事情に合わせて、どのような設計の火災保険商品が適当であるかを真剣に考え提案しています。

このような場合も、火災保険申請代行サービス業者に依頼する際には、信頼できる優良業者を探す必要があります。優良な業者を見極めるためには、いくつもある火災保険震災代行サービス業者を比較する必要がありますが、比較するに当たっては、きちんと正確で詳細な情報が掲載された口コミサイトがとても便利です。

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